sweet memory
途方に暮れながらも、花菜は諦めずに声を掛け続けた。
「奏大さん、起きてください」
「…んっ…」
「そろそろ起きないと、洗濯出来なくなっちゃいます。それに朝ご飯だって…」
「悪い…」
「悪いって思うなら離してくださいよ」
それからしばらくの間は花菜の事を離そうとせず、奏大はそのまま眠ってしまった。
朝が弱い奏大にとって、無意識の行動だったんだろう。
花菜は格闘して、何とか奏大の腕から脱出するまでに5分も時間が掛かってしまった。