sweet memory





次の日。
花菜はいつも通りの時間に目が覚めた。
今日も何時に帰ってきたのかは分からないが、奏大に抱き締められながら寝ていたことに安心した。







花菜は奏大を起こさないように腕から抜けようと試みた。
すると、タイミング良く奏大の携帯が鳴った。
その着信で目が覚めた奏大は、いつもは出ない電話に出た事に、花菜は驚いた。








「…はい。……何だこんな朝早く。……はぁ!?悪いがこんな朝早く迷惑だ」








奏大は電話の主に苛ついているようだった。
花菜の事を抱き締めていた腕の力が弱まり、奏大の腕から抜け出す事に成功した花菜。
そのまま寝室から出て、洗濯をしようと脱衣場に向かった。





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