sweet memory





話をしていたこともあり、あっという間に目的地のホテルに着いてしまった。



タクシーを降りると、奏大が花菜の顔を覗き込んだ。








「花菜?車に酔ったか?」

「ううん…そんなことないよ」

「元気がないようだが…まさか、まだ気にしているのか?」

「だって……」








奏大の言葉に、花菜は泣きそうになっていた。



< 286 / 324 >

この作品をシェア

pagetop