水ノ宮の陰陽師と巫女
佐伯先生が入るなり、

「おはよう。おっ水ノ宮、今日は来てるな。お前まだ病院での検査してないだろう?放課後ちゃんと病院行っとけよー。」

と、出席簿と席を見ながら、黙認の出席を取り、ホームルームは終わった。

楓は、佳織と話がしたく、佳織のそばに行こうとした。

「佳織、1限目終わったら……」

佳織の顔色が青ざめている。やはり結界が破られたせいか。

「佳織?聞いてる?」

「え?あ、うん、私も楓に話があって……」

黙って楓は頷き、

「1限目終わったら話そう」

と約束をして席に戻った。
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