道なき恋
「わたしは、さっきの方が良いな!」

よほど気に入ったみたいだ。

「すいません。

もう1度、

2番目の部屋を見たいんですが?」

璃子が彼女に言った。

多分もう決めて、いるんだろう。

2番目の部屋を見て、

明らかにワクワクしているからだ。

「はい、分かりました。」

と言って、

車を2番目の部屋へと向けた。

「気に入りましたか?」

と彼女がバックミラー越しに

璃子をチラッと見た。

「そうですね。

ロフトも広いし、

収納の数も2つあるし、

多分だけど、

わたしの荷物も入り切ると思うしね

まーくんは気に入らないの?」

璃子が私に言って来た。

「え?なんで?」

璃子に言った。

璃子は少し寂しそうに私を見た。

しまった!と思って

「荷物ってそんなにあるの?」

慌てて聞いたが、璃子は答えなかった。

そんな中、

車が2番目の部屋の前で止まった。

「着きましたよ。」

彼女がエンジンを切ってから言った。

「やっぱりここが1番だね。」

璃子はそう言って部屋に上がった。

璃子の頭の中は、

この部屋での

新しい生活を妄想していた。

「ここに…あそこに…ロフトには…」

ブツブツと呟いていた。

「ねぇ!まーくん…」

と私を手招きで呼んだ。

「なに?どうしたの?」

と璃子の前に行った。

「ここで良いでしょ?

それから、一緒に住むんでしょ?

嫌なの?」


小声で私に言った。

2人にしか聞こえないぐらいの

小声で…
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