道なき恋
2月の後半から年間で1番嫌いな季節だ!

そう!

花粉症で毎年悩まされているのだ

ある日、花粉症が辛いのでマスクをして仕事をしていると、璃子もマスクをしている。前々から、マスクをしていたので
1度聞いた事がある。

「風邪引いたんですか?」
「え? あゝ 違いますよ。予防ですよ」と答えていたはず。

「まだ風邪予防ですか?」

と尋ねると

「風邪予防と花粉予防です」

と答えた。

「そうなんだ。 花粉症なんだ。私も花粉症なんだよね」

と返すと

「なら、この薬試してみますか?」

と言って商品管理室に行ってしまった。

すぐに戻って来た。

手に小さなチャック付きのビニール袋を持っている。

「これ、姉が薬剤師の家に嫁いでいるので漢方薬ですが、花粉症には、効くと言ってましたよ。」

花粉症に良いという物なら何でも試したくなる。それ程辛いのだ。

「本当に?花粉症に効くの?試してみたい」と言って遠慮し無いで貰った。

それからは花粉症の話や趣味の話で沢山盛り上がって行った。

何時しか羽賀さんよりも良く話していた。
荷物の検品も璃子にして貰う事のが多くなって少しでも長く話していたかった。

配達が無い時でも、途中のコンビニでチョコレートやお菓子を買って、貰った物のように見せかけて持って行ったりする様になっていた。

この時期だろうか?
璃子の人柄に惹かれてしまったのは?
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