社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
(…どうせ予定もなく直帰する、寂しい女ですよ)
世の中には、氷室さんや美結のような人もいるというのに…。
「…、」
ちゃぷん、と浸かった湯船からはローズの入浴剤の香り。
お湯で濡れた自分の右手を、じっと見つめる。
「……」
『よろしく』
(握手とはいえ、久しぶりに男の人の手に触った)
手に残る、大きくてごつごつとした感触。記憶の中のあの瞳が、簡単に思い出される。
「…はぁ、」