そのキスの代償は…(Berry’s版)【完】
そうあまり一人でいろいろ考えるのはよくない。

どうしても思考がマイナスに傾いてしまう。


この結果が罰なのか、幸運な事なのか…

それは今どんなに考えてもわからない。
結果はもうしばらく待つしかないから…


そうだ、娘たちが家で待っている。

銀行に寄ってお金を降ろさないといけないし、
お金が入ったから買い物もしなければいけない。

早く帰らないといけないが、ふと年度明けだという事実から
今年はどうなったのだろうと気になって
私は鞄の中を探し給与明細を見つける。

今年度は、今年に入って体調が悪い時期があったので、
正直仕事がまともにできていない。
それでもそれなりには…
だろうと思いながら、いつものようにその封を切る。

中をのぞくと線の入った紙が見えた。
私はその紙を引っ張って線のすけてみえるものを開き、
左上の数字に目を凝らした。







私の給料は月給制。土日祝日休みの、週五日8時間働いて
1か月いくらという固定給だった。

左上の数字が今月からわずかばかりであっても増えているはず…
なのにそれは私の記憶の限り変わっていない。


なんで?

課長は何も言わなかった。どうしてだろう。何かの間違いかも…




そう思っている私の膝に一枚の紙が落ちた。
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