悪魔の彼





でも笑っている場合じゃない。

今もイアは私を待っているのだから……



「三人とも、本当にありがとう……私嬉しいんです。イアのために皆が集まってくれて。」



「当たり前じゃん。」


「そうですわ。」


「もちろん皆来るさ。」



三人が順番に答えていく。
皆笑顔で、温かいほほえみで私を見つめているその姿は、私を感動で包み込んだ。


そして泣き崩れた私はイアのことを考えていた。






『イア、皆が助けてくれるよ……皆、心配してくれてるんだよ。私ももうすぐ行くからね。待っててね………』


















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