悪魔の彼



フロウと呼ばれたその人は、結局私を抱いたまま地面まで行ってくれた。


まだ自分で力をコントロールできない私は、あの美しい羽を出す事が出来ないのだ。




「まったく、あんな所で油断なんかしちゃダメだよ。」



「すいません……」



危うく喧嘩ムードになるところだった私達も、今ではフロウのお陰で元の二人に戻っていた。



「怪我なくてよかったよ。」


そのまま初対面の人達にありきたりな話しをして彼の家まで行った。













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