悪魔の彼



するとフロウは怪しい笑顔を浮かべた。



「初めまして、門番さん」





あきらかに態度を変えるフロウ。



不審に思ってイアにこっそり耳打ちする。



「ねぇ、突然どうしちゃったの?フロウ。」


「ああ、いつものことだよ。あいつ悪戯が好きなんだ。気にしないで。」


その時、フロウとイアの目が合った。

なにか合図を送りあっている。


そして私のおでこに



短いキスをした。







だんだんと顔が赤くなってくる。




「いきなり何すんのよ」



「静かにして。仲がいい夫婦を演じろだって(笑)」














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