極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~

そして次に来るであろう行為に身体を震わせていると、ドスッと大きな音とともに身体の上に重くのしかかっていたものがなくなった。


何? 何が起こったの?


震える身体はそのままで、目だけゆっくり開く。


「菜都さんっ、大丈夫っ?」


そう叫びながら近づいてきたのは、清香さんだった。


何でここに清香さんがいるの?


わけがわからずただ呆然と彼女を見つめていると、後ろからもう一度ドスッと音がして、「うっ!!」と呻き声が聞こえた。


「ま、待て堤。ちょっと落ち着けよ」

「落ち着けだとっ!? お前、自分が何してるかわかってんのかっ!!」


うん? 堤? 龍之介?


清香さんが口の中のタオルと縛られていた手首の紐を取ってくれると、慌てて後ろを振り向いた。


すると私の目に飛び込んできたのは、弘田さんのことを羽交い絞めにしている龍之介の姿。


「菜都っ!! 大丈夫かっ!!」


私が小さく頷くと一瞬だけホッとした顔を見せ、またすぐに弘田さんを睨みつけた。


龍之介の力が強いのか、弘田さんが苦しそうに顔を歪ませている。


「ここでお前が話してたことは、全部録音させてもらった。俺に横領の罪を被せる予定だったらしいが、経理課の笹野。あいつ、お前のことが怖くなって俺に泣きついてきたよ」

「あいつ……。使えない奴だな」


はぁ!? 自分のことは棚に上げておいて、使えない奴? ムカつく!!
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