極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~

やっぱり震えが一瞬で止まる。龍之介の腕の中はいつでも温かくて、私の気持ちを包み込んでくれる。


それが私に安心感を与えてくれるんだ。


旅行中、あんなに苦しい思いをさせられたのに。弘田さんにあんな目にさせられて、逆恨みとはいえその原因に龍之介が関わっているのに。


どうしても龍之介が嫌いになれない。いや、前よりも好きになってるかもしれない。


龍之介が好き───


龍之介の背中に腕を回し、自分からも龍之介を抱きしめて……。


って、私何してるのっ!! ダメダメッ!!


このまま流されそうになる気持ちを寸前で止めることに成功すると、龍之介の旨をグッと押して身体を離す。


ふたりっきりの時はいつも上から物を言われて、面白くなかったもんね。


龍之介が反省してて弱くなってる時が、いつもの恨みを返すチャンスでしょ!!


さ~て、どうやって料理してやろうかしら。


普段なら煮ても焼いても食えない人だけど、今は違う。きっと上手く料理できるはず。


グッと握りこぶしを握ると、大きく息を吸った。


「許さない……」

「え?」

「そんな言葉だけじゃ、許してあげない」

「じゃあ、どうしたら……」


私がそんなことを言うと思ってなかったのか、龍之介の顔がわずかに歪む。


やったね!! 龍之介が困ってる。彼のこんな顔、そうそうお目にかかれない。


まぁこんな子供じみたことで、喜んでる私も私だけど。


なんてひとり心の中で楽しんでいると、あることに気づく。


あれ、私、龍之介与える罰を考えてないじゃないっ!!


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