素敵な上司とキュートな部下
次の日の朝早く、加奈子は志穂に電話を掛けた。本当は昨夜の内にしたかったのだが、夜中に電話するのは悪いと思い、朝まで待ったのだ。加奈子は、昨夜は殆ど眠れなかった。
『加奈子? どうしたの、こんな早くに?』
「ごめん、寝てた?」
『そろそろ起きようと思ってたから大丈夫だけど、何かあったの?』
「うーん、“何かあった”って言うほどの事じゃないんだけど、志穂の意見を聞いてみたくて……」
『そうなの? どんな事か言ってみて?』
「うん、ありがとう。主婦の朝は忙しいと思うから、手短かに言うね?」
加奈子は志穂に昨夜の事を話した。本当に手短かに、要所だけを簡潔に。要所とは、もちろん香川とのやり取りだ。
「……で、私は終電の事で頭が一杯で、何も考えずに『はい』って言っちゃったの」
『あらま……』
加奈子が話を終えると、電話の向こうで志穂が絶句する様子が伝わって来た。
『加奈子? どうしたの、こんな早くに?』
「ごめん、寝てた?」
『そろそろ起きようと思ってたから大丈夫だけど、何かあったの?』
「うーん、“何かあった”って言うほどの事じゃないんだけど、志穂の意見を聞いてみたくて……」
『そうなの? どんな事か言ってみて?』
「うん、ありがとう。主婦の朝は忙しいと思うから、手短かに言うね?」
加奈子は志穂に昨夜の事を話した。本当に手短かに、要所だけを簡潔に。要所とは、もちろん香川とのやり取りだ。
「……で、私は終電の事で頭が一杯で、何も考えずに『はい』って言っちゃったの」
『あらま……』
加奈子が話を終えると、電話の向こうで志穂が絶句する様子が伝わって来た。