勿忘草


「だって…一緒の大学行けるって、3人でまだ一緒に居れるって…」

「お前には光世がいるだろ」

「でも…」

あぁ…ヤバい。行きたくなくなってきた。


「ほら、これやるよ」

「え?」


俺が手にしてるのは、“勿忘草”。


「お前…花好きだろ?」
「…ありがと。」

「泣いたら、やらない」
そう、俺が言うと美優が微笑んだ。


…そう、その笑顔が最後に見たかった。

「わかったよ。でも、雅に花は合わないね。」

「うるせぇよ」

「バイバイ」

「…おぅ」


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