苦しくても切なくても好きだから

それから二人は少しの間泣いていて、暫くして落ち着いてきたところで、俺は切り出した。


「そろそろ何があったのか聞いていいかな?」


そう言うと、由美と希ちゃんが顔を見合せて


「あたしの口から言うより、由美さんが話した方がいいんじゃない?」


そう言った希ちゃんの表情はさっきより優しかった。



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