恋愛事情HEART〜堅物理系男子×欲求不満女子〜【短編】
「ふっうっ…ごめんなさい」
「松下さん」
え?
今、あたしの…
「な、まえ、どうして」
顔を上げて前を見ると、近くに彼がうつむき気味で立っていた。
「それは一週間前、あなたが自分で言いました。
それと、これ、あげます」
自分より少し背が高いあたしに向かって、彼は片手でつまんでいたものを目の高さまで上げた。
「?何これ、草?」
受け取ってよく見てみても、ただの雑草としか思えないものだ。
彼は平坦な声で言う。
「その植物はここ辺りでは見たことがないので、きっと珍しいものです。
なので僕も何なのかはわかりません。
さっきここで見つけたので、調べたくてとりました」
「はぁ…
これをあたしにどうしろと」