見つめて…

叫んだ勢いで椅子から立ち上がってみたものの、既に身体がいうことを利かずカウンターにもたれ掛かるように崩れ落ちた。



「あれぇ?2杯目だったかな?」



「3杯目ですよ…」



その様子を見守っていたグラスを拭くバーテンダーが、見るに見兼ねて苦笑いでそう答える。



私はバツが悪くなり、必死に男から再びグラスを取り返そうとしたその瞬間……







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