はじまりは政略結婚
「一眼レフは、持ち歩いてるわけじゃないのよ? たまたま、スタイリングの勉強で、コーディネイトした服を写真に撮っていた日があって。その日に、涼子さんが智紀と話しているのを見かけたの。思い詰めた彼女が、智紀に抱きついた瞬間、シャッターを切ってたわ」
里奈さんは私に視線を向けた。
「あの写真、海里から見せられていたはずなのに、智紀に言わなかったんでしょ? 何で? 言っていれば、きっと助けてくれたはずなのに」
弱々しい笑みを浮かべた彼女は、全てを観念した様子で、私の返事を待っている。
そんな私は、緊張を感じながら答えた。
「時間がなかったから。週刊誌に載るのを、どうしても防ぎたくて。それには、婚約破棄をしろって言われたの。それに、ネガも奪いたかったから、智紀と別れたことを、大々的に発表しないといけなかったのよ」
ようやく里奈さんは立ち上がり、智紀も同じく立ち上がった。
「あんな写真、デマですって言えば、それで終わったかもよ?」
たしかに、彼女の言う通りかもしれない。
だけど……。
「一度、写真が出てしまえば、智紀も兄も涼子さんも傷ついてしまう。それに、イメージダウンは避けられないし。私は智紀が大好きなの。だから、守りたかった」
里奈さんは私に視線を向けた。
「あの写真、海里から見せられていたはずなのに、智紀に言わなかったんでしょ? 何で? 言っていれば、きっと助けてくれたはずなのに」
弱々しい笑みを浮かべた彼女は、全てを観念した様子で、私の返事を待っている。
そんな私は、緊張を感じながら答えた。
「時間がなかったから。週刊誌に載るのを、どうしても防ぎたくて。それには、婚約破棄をしろって言われたの。それに、ネガも奪いたかったから、智紀と別れたことを、大々的に発表しないといけなかったのよ」
ようやく里奈さんは立ち上がり、智紀も同じく立ち上がった。
「あんな写真、デマですって言えば、それで終わったかもよ?」
たしかに、彼女の言う通りかもしれない。
だけど……。
「一度、写真が出てしまえば、智紀も兄も涼子さんも傷ついてしまう。それに、イメージダウンは避けられないし。私は智紀が大好きなの。だから、守りたかった」