はじまりは政略結婚
「こんなパーティーこそ好きそうなのに、智紀は来ないのかな? まあ、私にはそっちの方がいいんだけど」

「そんな気嫌いするなよ。もしかしたら、ひょっこり来るかもしれないぞ?」

今日の兄は、やけに智紀のフォローをする気がする。

いつもなら、智紀に対する愚痴や嫌味は聞き流しているのに。

少しの違和感を感じていると、突然会場の照明が落とされ、入口の扉が開いたかと思うと、スポットライトを浴びた智紀が入ってきたのだった。

「智紀⁉︎ な、何してるの?」
< 8 / 360 >

この作品をシェア

pagetop