春のバス停と大先輩
私の娘は、百合っていってねぇ。


百合が生まれた八月一日に、夫が

「花屋で目にとまったんだ。」

って凄くきれいな白百合を一輪くれたの。


だから、百合。



頑張って頑張って、やっと生まれてきてくれたの。


嬉しくて、嬉しくて、嬉し過ぎて、涙がポロポロ出てきたもんよ。


百合も

「おぎゃー、おぎゃー」

って泣いててねぇ…。


ああ、人は嬉しいときも涙が出るって本当だったんだな。
これからも、この子と一緒に涙を流したい。
嬉しいときの涙も、悲しいときの涙も。
もちろん、笑顔も一緒に共有したいわ。

って、思ったのよ。
< 10 / 22 >

この作品をシェア

pagetop