color ~蒼の色~
昼休み、私は赤い巾着に入れたお弁当を持って教室を出た。

お弁当はいつものところで、それが私と総二郎の……これも日課だった。


校舎裏の木陰で、いつも二人で食べてた。


「あお、料理うまくなった」

「でしょー?お父さん仕込みだから!」

「うん、塩分多くて将来高血圧の道まっしぐらってぐらい」

「……………」


うわ、きんぴらちょっと辛い…。


毎日作ってやってんのに、この言い方って。

でも確かに、これはダメだわ。

「残していいよ」

「遅い、ごちそうさま」


嫌味言いながらもきれいに完食するのもいつものことで。


早食いの総二郎は、食べ終わるや寝転がり、

「ねみぃ…」

言って、目を閉じた。


私はもくもくと食べながら、さっきのことを思い出し、総二郎に聞いた。
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