好きってなんだろ。

なんかむかつく奴





「藍っ!起きてよー」

胡桃がわたしの肩をゆする。
朝のHRで完全に爆睡してたみたい。


「んー…ねむ」

昨日は寝るのが遅かった。



ガラッ


教室の扉が開いた。

クラス中の視線が扉に向かう。


…ん?


茶髪の短めのツンツン頭。
ピアスが1、2、3…

いかにもチャラそう。

女をもてあそんでるんだろーなー
なんて思ってたら、
こっちに向かって歩いてきた。



周りは騒いでいる。

「あれ、だれ?」

「さぁ、初めてみた」



そしてわたしの隣の席に座った。


え、どーゆーこと?




困惑するわたしに胡桃が、

「そーいえば入院してて学校に来てないって先生が言ってて、藍の隣空いてたよね!」


そーだっけ。


「えー、聞いてなかったのーっ⁈」


HRは寝てるもんで。


そーいえば隣、空いてたな。




すると胡桃がわたしに耳打ちした。

「かっこいいね!」


んーまぁ…確かに。


芸能人でゆえば、成宮寛貴かなぁ。


気が付けば周りの女子がきゃっきゃ騒いでいる。


なーにが嬉しいんだか。

「…お前さ、園山 藍?」


え、あたし?


「そーだけど…なに?」


まさかこんなチャラ男に話しかけられるとは思わなかったから驚きを隠せない。


「へーえ」


…そんだけ⁈

え、なんなの?



「あ、別になんもない」

はーーー?

なんか失礼だしむかつく奴!











< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop