永遠の幸せを
「俺に話って何だ?」


急患の連絡が来ないコトを祈り、話を続ける。


「これにサインが欲しいの…」


美紅はテーブルに上に白い紙を載せる。



中絶同意書の紙だった・・・



俺の胸の喧騒は一気にかき消された。

でも、俺の心は相談もせずに出した彼女の答えに戸惑う。

俺たちは別れた仲。


彼女の出した答えは正しいと言えば正しい。

「妊娠9週目に入ってる…私と貴方は別れた。私には仕事があるし…早く…普通の生活に戻りたい」




「…確かに俺たちは別れた…俺は別れたくなかったが、君の選んだ選択肢に応じただけだ」



< 85 / 258 >

この作品をシェア

pagetop