3秒小説
ひゃくよんじゅうはち


「刺せ」


と書かれた手紙といっしょに、一本の包丁が娘の部屋に置かれていた。


娘は傷害事件を起こして、いま警察にいる。


急に何かを刺したくなり、わたしはその包丁を手にとると、切っ先で自分の目を思い切り突いた。



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