3秒小説
にひゃく


深夜、酔っ払いながら路地裏を歩いていると、後ろから、


「動いたら肉ちぎるど」


という老婆の声がした。


硬直したおれの背中や尻を、シワだらけの手の感触が十個、ぺたぺたと這い回った。



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