3秒小説
にひゃくにじゅうろく


早朝、まだ薄暗い公園を散歩していると、


空中に釣り針が浮かんでいるのを見つけた。糸が空につながっている。


ランニングをしていたおばさんが、その針に服をひっかけると、おばさんの上半身が、ぶちんとちぎれてどこかに消えた。


残されたおばさんの足は、少し走ってから、その場に転がった。


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