3秒小説
にひゃくにじゅうはち


夜、玄関のチャイムが鳴った。


ドアを開けると、家の前におとなしそうな男が三人立っていた。


「指がほしいんだ」
「女のひとのきれいな指が」
「どうしても、指がほしいんだよ」


そう言うと、三人はいっせいに、カバンの中から糸ノコギリを取りだした。



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