3秒小説
さんびゃくさんじゅうよん


夕方、部屋の窓から外を見ると、


遠くの道で、何か煙のようなものに、ひきずられてゆく女のひとを見た。


「見たあああああああ」


後ろから声がしてふりむくと、部屋中に黒い煙のようなものが充満していた。

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