3秒小説
さんびゃくごじゅう


街を歩いていると、向こうから、見たことのない、名前のわからない何かが走ってきた。すれちがう人々の肉を喰いちぎりながら。その何かの姿が、あまりにも美しかったので、わたしは思わず見惚れて


腹を喰いちぎられた。


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