3秒小説
よんじゅうさん


深夜、タクシーで帰宅した。


タクシーを降りたとき、右足になにか、ねばりつくような重みを感じた。




「お客さん、支払いはいいですよ。・・・・・・・・・・・・そいつをひきとってくれるならね」


運転手がそう言い残して、タクシーは走り去っていった。


足元から、げぅぇ、という声がした。
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