3秒小説
よんひゃくごじゅうご


夕方、下校中、誰もいないのに、道路の表面を、男のひとの影だけが走ってくるのを見た。


その影は、わたしの影の首をしめて、殺したあと、どこかへ行った。


わたしは自分の影の死体をひきずりながら、家に帰った。


足元から、腐臭がしてきた。


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