3秒小説
よんひゃくななじゅういち


町中で、出版社に勤めている友人に出会った。手に包丁を持っていた。


何やってるのと聞くと、友人は真顔で答えた。


「営業よ。作家が死ねば、追悼フェアとかで、本が売れるの」




目が血走っていた。


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