3秒小説
よんひゃくきゅうじゅう


朝、学校へ行く途中、道路に這いつくばって、ひいひいひいと笑うおじさんを見た。


怖くなって、遠回りした。


夕方、帰宅途中、同じ場所でそのおじさんを見た。


車に踏まれたのか、ふとももがタイヤの跡の形に潰れていた。


ひいひいひいと笑っていた。


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