3秒小説
よんひゃくきゅうじゅういち


十五歳になった日の朝、わたしのおなかの皮膚が、茶色い木の皮になっていた。


驚いて母に相談すると、母はしみじみと言った。


「黙ってたんだけどね。あなたの本当のお父さんは、庭の桜の木なの。あなたはお父さんに似たのね」


・・・・・・わたしはどうなるのだろう?


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