3秒小説
ごひゃくにじゅうよん


朝、彼が身につけた制服のシャツの繊維に、わたしはいま染み込んでいる。彼の肌は温かい。


こうなるために、彼の側に落ちるよう狙って、屋上から飛び降り自殺をしたのだ。彼の肌は温かい。


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