3秒小説
ろっぴゃくごじゅうきゅう


「拾ってよお拾ってよお」

夕方、学校からの帰り道。


ボロボロの市松人形の首が、地面をはいずりながら、私の後をつけてくる。


私は気づかないふりをして
「拾えよ」


目の前にきた。



< 659 / 1,000 >

この作品をシェア

pagetop