3秒小説
ろっぴゃくろくじゅうさん


まぶたと唇をホッチキスで閉じられた男の子が転校してきた。


私の隣の席になった。


「ぶごぉぉっ、ごぉっごぉっ」


開かない口をもごもごと動かして、彼はたぶん、よろしくと言った。


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