3秒小説
ななひゃくさんじゅうさん


夕方、児童公園の隅で泣きながらたたずむ男の子を見た。


迷子かと思って声をかけると、その子は急に無表情になり、


「ぼくはここに埋められたんだ」


と言ってわたしの足をつかんだ。







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