3秒小説
はっぴゃくよん


夜、時々寝ている、まだ赤ん坊の弟の口から、

「えげええええええっ」

という獣のような叫びが、発せられ、あまりの大声に家族みんなが起きる。

弟の部屋の窓の外の屋根に、よく喰いちぎられた、鳩の死骸が転がっている。

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