3秒小説
はっぴゃくよんじゅうきゅう
ある日、顔を洗っていると、


ほっぺたの肉がぼとりと落ちた。


開いた穴から、見たことのない小さな蟲が、何匹も何匹も何匹も何匹も出てきた。


ふと口を開けると、中が暗く空っぽだった。



ああ、わたしは巣にされたのだ。


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