3秒小説
はっぴゃくななじゅうなな
夜中、ふと目覚めると、顔を真っ白に塗りつぶした女が、わたしの額にストローのようなものを刺して、何かを吸っていた。


体が動かない。


女は吸い終わると、去っていった。


体が動いた。何を吸われたのか?と思って額に触れると、まるで空気の抜けたボールのように皮膚が深くへこんだ。

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