3秒小説
はっぴゃくななじゅうろく


夕方、あのひとの顔を思い浮かべながら、海にむかって好きだと叫んだ。


すると、海が勘違いしたのか。



足元の浜辺の砂がひとりでに動いて、わたしは砂浜の地中深くに埋められた。





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