3秒小説
きゅうひゃくにじゅうきゅう
彼はいつもデートのとき、後ろ向きの姿勢で歩く。理由を聞くと、

「見張ってるんだよ」

とわけのわからないことを言う。


ある日、いらいらして、無理やり彼を前に向かせたとき、彼の背中の肉が、何かにえぐりとられた。


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