3秒小説
きゅうひゃくごじゅうなな
目の前で、顔を真っ白に塗りつぶした女が、注射器を持って立っているというのに、眠い。どう考えても危険なのに、なぜかすごく眠い。

おそらくこの女の力かと思いながら、わたしはまぶたを閉じた。


その瞬間、まぶたの上から注射器の針を突き刺された。


< 957 / 1,000 >

この作品をシェア

pagetop