ずっと大好き…この恋は永遠…

居心地の悪い空間




翌日、南商の永井と約束していたみのりは、午後一番で南商に行った。


前回は印鑑がなかったせいで出来なかった契約をするために。


どうしても頭から離れようとしない塚越の存在が足取りを重くしたが…

仕事だと言い聞かせて職員室に向かう。


誰にも見つからないように…また塚越と出くわさないように細心の注意を払って、そろそろと足を進めていると…


「!!」


突然肩を叩かれて、みのりが慌てて振り返る。


「おまえ筋肉痛か?(笑)

変な歩き方してたぞ」


野球部のユニフォームに身を包んだ永井に、みのりが苦笑いを浮かべた。



頭から離れないのは、塚越の存在じゃない。


昨日の…浅井とのツーショットの映像が、頭から離れない。


笑いあう2人の姿が…


浅井の言葉を聞いて、それが自分のためなんだと分かっても…

どうしても嫌だった。


浅井の気持ちはうれしかったし、説明されて納得も出来た。


だけど、それでも…


例えどんな理由でも塚越と仲良くして欲しくなくて…

笑いかけたりして欲しくなくて…


頭にこびりついてしまったように、その事ばかりが思い出された。



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