ずっと大好き…この恋は永遠…



大体、浅井が優しくすればするほど塚越の中で気持ちは大きくなるし、諦められなくなるのに…


『一時的なもんだって』

浅井はそう笑っていたけど、みのりにはそうは思えなかった。


昨日の塚越の様子を見るまでは、そんな事も期待していた。


夏休みの間だけだって思っていた。


だけど、昨日の積極的な塚越を目の当たりにして…

そんな思いはなくなった。


きっと…

そんなに簡単な問題じゃない。




「これでいいか?」


永井に聞かれて、みのりが永井の書いた書類に目を落とす。


奮発して30万預金してくれた永井にみのりが笑顔を向けた。


「大丈夫です。

これで上司にいじめられなくてすみます(笑)」


「銀行も結構大変なんだなぁ。

塚越もちゃんとやってくれればいいけどなぁ」


永井の口から出た名前に…

みのりが表情を変える。


そして…


「塚越さんて…どんな子ですか?」


思い切って永井に聞いた。


みのりの質問に、永井が少し考え込む。


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