ずっと大好き…この恋は永遠…



「みのりちゃんいるんならピザ取ろうよ。

夕飯食べてくでしょ?」


まるで自分の家のように言う悟に浅井が文句を言おうとした時、みのりが先に口を開いた。


「あ、あたしもう帰るところだから」


「え、そうなの?」


「うん。

…ちょっと用事があって」


浅井にもすぐ分かるような嘘をついたみのりが気まずそうに俯く。


「そうなんだ、じゃあオレ送るよ」


「ありがと…ごめんね、来たばっかりなのに…」


「ううん。

じゃ先に行ってクーラー効かせとくから準備できたら降りてきて」


チャリっと車のキーを持ち直しながら、悟が一足先に部屋を出る。


悟の後ろ姿を見送った後、みのりもバックを肩にかけた。


「…みのり」


歩き出そうとしたみのりの腕を、浅井が掴んで止めた。


そんな浅井の手をみのりが見つめて…


そして口を開いた。



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