ずっと大好き…この恋は永遠…

好きすぎて




…―――トン…


急に背中にぬくもりを感じて浅井が顔半分だけ振り返ると、みのりが抱きついていた。


「なんだよ(笑)」


抱きついたまま離れようとしないみのりにそう笑うと、みのりの抱き締める手に力が入った。


「みのり?

オレ怒ってるわけじゃねぇから…

何も心配しなくても…」


「まだ…一緒にいたい」


みのりのか細い声が聞こえてきて、浅井が困ったように、でもうれしそうに微笑む。


手の中のキーケースをチャリチャリと音を立てて遊びながら、片手で自分の腰に回されたみのりの手を握る。


「じゃあ出かけるか。

久しぶりに映画でも…」


「やだ…ここにいる」


「ここって…だからさ、2人きりとかだと…」


ぎゅっと力を入れて抱きつくみのりに、浅井が一度黙ると、みのりが震える口を開いた。



「手…出して欲しい…」


みのりの口から漏れた言葉に、浅井が言葉を失って…

そして顔を背中に押し付けたままのみのりの様子を伺うように声をかける。



「…意味分かってる?」


赤い顔をしたみのりが、静かに頷いた。



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