ずっと大好き…この恋は永遠…

返事の真意




14時すぎに病院に着くと、みのりは里奈と2人でこそこそと春子の病室に向かった。


うっかり悠太に出くわさないように、細心の注意を払って…いたはずなのに…


「あ…」


春子の病室から出てきた悠太とばったり会ってしまった。


踵を返して知らない人を装おうとしても、時すでに遅し。


「みぃ」


しっかり合った目に捕らえられてしまって、みのりが気まずそうに俯いた。


「え、この人が悠太くん?」


「そう…」


隣の里奈の耳打ちに頷くと、悠太がみのり達の方へと向き直した。


「彼氏と待ち合わせ?」


「え…?」


何も知らない様子のみのりに、悠太が少し表情を歪めて見せた。


「みぃの彼氏、さっきまでここにいたんだけど…

なんだ、知らなかった?」


「うん…浅井さんなんで悠太のとこに?」


「悟と来てたからきっと悟に強引に誘われたんじゃないか?

でもちょうどよかった。

…話しておきたい事があったんだ」


少しばつが悪そうに言った悠太に、みのりが首を傾げた。


.
< 252 / 292 >

この作品をシェア

pagetop